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【25.10.05】地方独立行政法人名張市立病院に名張市からの負担金の増額と、市立病院の借金を名張市が肩代わりすることが賛成多数で決定されました

市立病院への一般会計からの負担金の追加

名張市立病院への一般会計からの繰入金は、建設時の借金が終わって、だんだんと減っていく見込みでした。ところが、独立行政法人化後は資金不足が発生し、一般会計からの繰入金を7億7千万円増やさなければならなくなりました。令和7年度は財政調整基金を取り崩し、病院に追加の負担金を繰入れます。
そもそも、市立病院の経営形態の見直しは、病院の経営を改善して一般会計の負担金を減らすのが目的でしたが、独立行政法人化で逆に増えることになりました。地方独立行政法人にする理由が破綻しています。そして、名張市の財政は厳しい状況で、市長は市立病院への繰出しを増やすがために、中学校給食の実施を無期延期にしました。

名張市が借金をして病院に貸付け

「地方独立行政法人は、長期借入金及び債券発行をすることができない。ただし、設立団体からの長期借入金については、この限りではない。」と地方独立行政法人法第41条第4項の規定があるため、「地方独立行政法人名張市立病院事業資金貸付事業等特別会計」を設置し、令和11年までの間に、19億円の借金を名張市がする予定です。その返済は市立病院が行ないます。

中期計画中の令和11年までに経営改善は困難

独立行政法人は経営改善が目的で、3年半の中期計画が策定されましたが、法人設立当初から資金不足(赤字)が発生し、計画最終年度の令和11年でも回復できないに通しです。そして、中期計画期間終了ごとに事業の評価がされ、効率が悪い場合は組織の再編、業務の廃止等が検討され、具体的には市立病院の指定管理者制度への変更、病院の廃止や縮小、近隣病院との統廃合などです。

市立病院はこのまちに住み続けるのに、なくてはならないもの

名張市立病院は市内唯一の公的医療機関で、公的資金(税金)投入されています。だからこそ市民の声が反映されなければなりません。
「救急で受け入れてもらえなかった」「開業医から紹介をしてもらおうとしたが受けてくれなかった」など、市立病院が市民の医療ニーズに応えられていない事態を改善するように声を届けていきます。
「歳をとっていくと病院にお世話になることが多くなってくるので、もっと身近な病院であって欲しい」「いざと言う時にはしっかり受け入れて欲しい」「市内で安心して出産ができるように」この市民の切実な声に応え、市民に親しまれ信頼される病院になることが、市立病院の経営を改善する道です。
市立病院は市民の財産です。市民が関心を持って、共に良い病院になるようにしていきましょう。市立病院への思いを出し合う「つどい」など今後計画していきますので、みなさん、どうぞご参加ください。



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