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【25.04.03】名張市立病院地方独立法人に承継する権利について
法人化する条件は整っていない
2024年1月では法人設立時21.7億円の純資産と見込んでいましが、鑑定評価や2024年度の市立病院の経営状況に基づく試算の見直しで、法人移行時の純資産が8億4100万円まで減りました。2023年決算時に7億2,500万円あった現金預金は、2024年当初予算で1,600万円まで減っています。これは、看護師の大量退職で200床の病床が146床しか稼働しておらず、医業収益があがらず預金を補填に使ったからです。さらに看護師の退職により、2025年は100床しか稼働できず、医業収益は悪化しています。10月に法人化してからの運転資金は枯渇状態です。
そして、土地・建物・医療機器の固定資産でかろうじて資産が上回っていますが、今回の鑑定はでは医療機器についての評価がされていません。法人化前にコンサルタントに評価をしてもらうとのことですが、そうすると提案されている承継する権利の数字が変る可能性もあるではないですか。総務省の独立行政法人化認可条件
@債務超過がないこと 負債合計が資産合計を上回る
A不良債務がないこと 流動負債が流動資産を上回る
B資金不足がないこと 3つの条件を満たしていません。
名張市立病院は独立行政法人化できる条件にないということです。
全国の公立病院数は875に対して、法人化している病院は63(7.2%)、そのうち県立病院が42(4.8%)です。市立病院は21(2.4%)しか、法人化されていません。市立病院の独立行政法人化が進んでいない状況を鑑みても10月法人化在りきではなく、一旦立ち止まり、直営で市長が責任を持って名張市立病院を立て直していくことです。
新しい命を迎えられる名張市に、そして若い世代が希望を持って暮らし、歳を重ねて心穏やかに暮らせる、住み続けられる名張市になくてはならない名張市立病院を守っていきましょう。
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