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【23.09.29】令和4年度決算の認定について

本会議採決での討論

議案第27号令和4年度名張市一般会計歳入歳出決算の認定について
議案第30号令和4年度名張市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について
議案第31号令和4年度名張市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について
議案第32号令和4年度名張市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について
反対の立場で討論します。

令和4年度一般会計歳入は324億453万522円、歳出は318億3943万9100円で、実質収支5億3,613万3,422円の黒字決算です。

市税収入は101億75万3089円で前年度比2億5792万7161円増え、地方交付税も前年度比で2億6,147万5千円増加しています。

国からの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(繰り越し分含む)8億536万9千円、子育て世帯臨時特別給付金(繰り越し分含む)5億4千69万6,684円、子育て世帯生活支援特別給付金給付事業補助金1億1820万円がありました。
コロナ禍と物価高騰で、生活が厳しいため子育て世帯へ国からの給付金です。

その一方で名張市独自課税の固定資産税の増税が継続されました。
国では市民生活が成り立たないから給付金が支給される一方で、収入、所得に関係なく、持ち家等があればかかってくる固定資産税の増税は、市民生活を返り見ないものではないでしょうか。名張市は持ち家率が高く、特に若い子育て世代の家は比較的新しく固定資産税の負担が家計に重くのしかかっています。

この間名張市財政は固定資産税の増税分8億円に加え、国からコロナ禍と物価高騰対策の地方創生臨時給付金があり黒字決算が続き、財政調整基金を貯めています。

中期財政計画で令和4年度の財政調整基金は16億7500万円貯まる計画でしたが、それよりも2億1888万4千円多い、18億9388万4千円となりました。
コロナ禍と物価高騰で市民の生活は厳しい時、他市では(期間限定で)水道料金の基本料減免や学校給食の無償化などが取り組まれましたが、名張市は市民生活への直接支援はせず、
中期財政計画よりも多く、お金を貯めました。

国民健康保険特別会計は、2億639万9,425円の黒字決算で、(国民健康保険財政調整基金に1億3,538万8,000円を積んで、)令和2年に値上をしてから、3年間で基金が 
3億9030万4千円も貯まりました。
介護保険特別会計は、令和3年度から基準額6,500円に値上げが行われ、令和4年度は見込みより給付が少なく、2億8,606万9,393円の黒字決算で、(1億2,471万7千円を介護給付費準備基金に貯め、)8億5135万1千円の介護給付調整基金がたまっています。
保険料の値上げで市民の負担は大変重くなる一方で、特別会計でも貯金を殖やしています。

これまで財政難を市民負担で解消してきました。その結果、固定資産税の増税の財源が無くなったらどう市財政運営をやっていくのか、見通しさえ立っていません。

少子高齢化が深刻な時代、次世代を担う全ての子どもを大事にすること重要です。子どもが元気に安心して暮らせること、地域に子どもたちの声や笑顔があるとまち全体が元気になります。産み育てるに優しいまち名張の充実を加速させ、現役世代の定住人口を増やしていく本気の取り組みを求めるものですが、
教育費では、小学校管理費の光熱水費で1623万5781円、中学校管理費の光熱水費で645万2,432円の不用額となっています。これは小中学校の空調等の光熱費が見込みよりも少なく済んだものですが、毎年の猛暑、酷暑で空調整備がされていない体育館や格技場などの対応等を考えないといけません。他市で体育の授業の後や部活で熱中症による死亡が起きている中で予算を節約するだけでなく、児童・生徒の命を守る緊急の対策をとる政策を持たなければなりません。
そのためにも、常に学校や児童・生徒の状態を把握し、学校からも困っていることが上げやすい環境にしてください。「お金がないからできません」この言葉で必要な物が用意できないとか、検討する知恵さえも働かせない市政運営から脱却しなければなりません。

学童保育の長期休暇への支援もそうです。もう何年も課題のままで、解決策が出されていないままではないですか。これでは保護者は安心して子育てができません。

そして様々な住民福祉サービスを地域にふってばかりは、もう無理がきています。その時々に市民の暮らしと命を守るに必要な政策を迅速に行っていかななければなりません。

前年踏襲から脱し、常に市民と対話し、職員一丸となって希望の持てる新しい名張市財政運営へと転換することを求めます。

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