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【23.09.20】経営改善を果たした病院に学ぶ

経営形態を変えるだけで市立病院は良くなるというものではない。

問題があるその本質を掘り下げていくことが大事。経営改革でやるべきことは、市立病院の充実、信頼される病院づくり、働きやすい環境整備が重要です。

香川県坂出市立病院と兵庫県芦屋市立病院へ市議会病院経営改革特別委員会6人で視察に行きました。坂出市立は194床、芦屋市立は199床のどちらも直営で公営企業法全部適用の公立病院です。名張市立病院と同規模の公立救急病院で黒字化を達成している病院です。
市立芦屋病院では独立行政法人化の提案がされましたが、市のコントロールを残すため議会が否決し、病院経営の自由度が増す全部適用を採用し、単年度黒字化を果たしています。
坂出市立病院も経営状態が悪く、独立行政法人化への移行が検討されましたが、その選択はせず、名張市と同じ直営で黒字化を果たし、現在は直営の公営企業法全部適用にしています。
市立芦屋病院、坂出市立病院ともに、経営難から経営改善を達成しています。経営改善は果たした両院に共通するものは、病院の理念と目指す病院の姿を明確にし、医師、看護師等病院職員が一丸となって取り組んでいることでした。

目標設定は医師、看護師等病院職員とともに設定し達成にむけて引き続き話し合っていること。職員の意識改革は必須だが、それは力での押しつけではなく、職員自らのものになる努力がされており事業管理者、病院長のリーダーシップは必要不可欠です。

公立病院としての特色を持ち、救急だけでなく外来も受け入れ、予定入院や手術で病床稼働率を上げ経営を改善しています。なにより、患者からの信頼を得る診療を行い、市内外から患者を得ています。


名張市立病院経営改革に向けて

1、公営企業法全部適用で病院事業管理者を任命し、
  病院の経営の自主性を強め自らの目標設定で経営改善
2,地域開業医との連携、在り方を改善し、外来患者を増やす
3,議会の関与、市民参加を保障し、市行政と一体に市民のための市立病院をめざす


目指す名張市立病院の姿の提案

高齢化が進む中で、市立病院の役割りが益々重要になっています。
安心の子育てのためにも、小児救急もなくてはなりません。
名張市立病院が日常的に市民(住民)の命と健康を守る、身近な病院であること。
住み続けられるまちとして欠かせないものです。
@救急を守る
Aがん外来を設置し、三重大と連携して早期発見と治療につなげる
B名賀医師会と十分に協議をし、紹介・逆紹介を推進し、
  199床で初診料の7700円を無くし、外来を増やす。
C在宅診療(往診)の対応
D@〜Cの医療を実施するためにも、市民の声を反映(議会の関与)でき、病院の経営の自主性も発揮できる、公営企業法全部適用を提案します。

公営企業法全部適用とは、市長が任命する病院事業管理者を任命し、財務や会計に関する規定、予算原案や議案等を作成する権限や職員の任免その他身分の取り扱いの権限などを移行することで、機動的・弾力的な運営を行うことが可能です。(名張市直営、職員は公務員)

名張市と市民と職員と一体となって、名張市立病院を守り、充実させていきましょう。


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