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【22.03.16】ケア労働者の処遇改善

保育士、幼稚園教諭、放課後児童クラブ指導員の賃金アップ

月額9千円の処遇改善の予算が国で100%措置されます。
これを利用して処遇改善を進めるのですが、事業者からの賃金改善の計画書、実績報告書の提出が必要です。
民間保育園等は、これまでも様々な申請等があり、計画書等の作成は出来ると思いますが、
放課後児童クラブにおいては、地域の運営協議会での運営で計画書等の作成が困難な場合市の支援を求めました。

国の補助額は、公定価格上の職員基準を基に算定されます。
国は、4,5歳児30人に保育士1人、1,2歳児6人に保育士1人。実際はこの保育士配置基準では安全な保育はできず、加配をしています。また、子ども8人では1.33人分しか財政措置されていません。保育士の配置基準の改善を日本共産党は求めています。
安全な保育をするには、国の配置基準では無理で実態は保育士を増やして配置しています。
今回の財源措置では、実質保育士ひとり月9千円の賃上げにはなりません。

毎年4月には待機児童解消がされていますが、年間を通して待機児童が発生しています。(昨年は41人)保育士を確保しなければ施設があっても子どもは預かれません。
大切な子どもの成長と保護者の就労を支える、安全な保育のために保育士の処遇改善が進むように、まずはこの制度をしっかりと利用し、さらに問題点の改善を進めていきましょう。



公立保育所、幼稚園の職員の処遇改善も必要です。
R3年3月補正、R4年当初予算の中に公立園の保育士の処遇改善が入っていません。

国は人事院勧告により、職員賃金の減額が提案していますが、一方で保育士の処遇改善の財源措置がされ、民間、公立ともに賃上げの要請がされています。これは正規職員だけでなく、会計年度職員も対象で、人勧の0.9%の削減分についても、上乗せで補助することになっています。
安全な保育のために必要な人材確保、安心して働き続けられるために、内閣府子ども子育て本部からの政策であり、財源措置もされる。是非とも民間、公立ともに保育士の処遇改善を求めます。




放課後児童クラブの指導員についても同様です。
扶養の範囲内を希望する指導員さんも居られる。しかし、すべての方がそうではありませんし、自立できる収入があることで人材が定着します。

名張市は従来の処遇改善も実施していません。「子ども・子育て支援事業補助金」の「放課後児童クラブ指導員処遇改善事業」「放課後児童クラブ指導員キャリアアップ処遇改善事業」についても、国の補助金がつくのですから是非とも取り入れて、指導員の処遇改善を進めてください。

保育、幼児教育、介護、看護などの現場で働く方々の収入の引上げは、厚生労働省、内閣府、文部科学省あげての対策で、経済対策でもあります。国が予算を確保し財源措置をするのですから、しっかりと名張市でも取組み、ケア労働者の賃金を上げ、頑張ってくださっているみなさんの収入を増やして、生活の安定と安心して働き続けられる職場環境にしていきましょう。そして、家計を温めることで消費にも好循環をもたらすものです。


全ての医療機関の看護師を対象にして欲しい

全国的に看護師。介護士の人手不足が深刻です。
長く続くコロナ禍の中で、神経をする減らしながら頑張ってくださっている医療
従事者のみなさんに改めて感謝と敬意を申し上げます。
今回、看護職員の処遇改善の予算が付きました。名張市立病院はこの対象医療機関となります。
現在の収入の1%程度、月に4千円の賃上げ。厚生労働省と三重県からこの制度を取り入れるように通知がきています。
2月から9月までは国の補正予算で対応、10月分からは公定価格分を地方交付税で対応となっています。賃上げを目的でお金が国から入ってきます。名張市でも看護師等の処遇改善を取り入れる準備を進めていると答弁がありました。

介護士の賃金は全産業平均と比べて10万円少ない

介護職員に関しては、三重県から各事業所のお知らせが送られていると思いますが、ちゃんと周知されていますか?これは市を介さずに県と事業者で、直接の申請ですが、名張市としても市内の介護事業者を守ために支援が必要です。

全国で、介護事業所の倒産が起きています。要因は介護従事者が確保できないことやコロナ感染を心配して利用を控えるなどで、経営が行き詰まるというものです。
小規模事業所ほど体力がありません。身近な地域で必要な介護サービスが提供される、市内の介護事業所をしっかりとサポートしてください。

安心の暮らしを支える、ケア労働者の処遇改善はまだまだ必要です。
働く仲間の声と力をあわせていきます。

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