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【20.07.18】名張市介護老人保健施設「ゆりの里」の存続を求める請願 賛成討論

ゆりの里で働いていた介護士からの請願

討論を作るにあたり、先の委員会で出された質問や意見を伝え、請願者の思いを改めて聞きました。

まず、委員会で若年世代の介護施設というのはおかしいのではないかと質問がありました。請願で言っている若年世代は、40歳から64歳まで難病患者等特定疾患が認められ、介護認定を受けている方も受け入れてきたことを指しています。

そして、民間施設と公立で、料金は介護保険制度の中で決まっていますので、同じでということについては、民間施設も多床室はありますが、なかなか空きがないので多床室を持つゆりの里は存続が必要ということです。所得が低い方で老齢年金受給者は多床室でしたら、居住費が0円、課税年金収入額、非課税年金収入額の合計が80万円超の方で個室でしたら、1日あたり1,310円かかりますが、多床室は370円です。

地域包括ケア病棟ができたから、今までゆりの里が果たしてきた役割ができるということでしが、ゆりの里の閉所に伴い、市立病院の地域包括ケア病棟に移りましたが、介護士ではなく看護助手の仕事で、「やっぱり今まで何十年と続けてきた介護の仕事がしたい、ずっと頑張っていこうと思っていた職場がなくなった」と、思いを語られました。

これから高齢化がまだまだ進み、単身の高齢者も多くなるでしょう。「病気を患い、体の具合が悪く、先々の生活や住まい、そしてお金の管理にも不安を持つ人が、安心して暮らせるように、名張市は相談できる場をなくさないで欲しい。今は元気にしている誰もがそうなる可能性があり、それこそが、住民の福祉を守る行政の役割ではないか。」これが請願者の切実な思いです。

「赤字だから、病院の経営改革で廃止というけれど、赤字の責任を、高齢者とそこで働いていて人に向けないで欲しい。」という言葉が胸に刺さりました。

2020年までの市立病院改革プランで、病院と一体で経営効率を上げるとし、議会も承知しています。廃止ではなく経営改善を議会としても検証すべきではないですか。
市民、住民のための名張市立病院と一体である介護老人保健施設を存続させる請願に賛成の討論とします。


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