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【17.06.08】待機児童対策は、安心の保育を確実にした、認可保育所で

安倍政権が進める待機児童対策は、保育の基準を緩めた規制緩和によるつめこみと、有資格の保育士が半分でよいとする企業主導型保育を推進しています。公立保育所には直接補助は出さず、民間保育所には建設費補助がつきます。

 名張市は、待機児童ゼロにむけて、地域型の小規模保育所や認定こども園で対応しようとしています。地域型の小規模保育所は、0歳から2歳まで、これまでの保育所のような園庭がなく、保育士の配置基準も緩和されています。
 あわせて、国のすすめる認定こども園化も進んでいます。認定こども園とは、保育園と幼稚園を一体にしたもので、基本は保護者と園の直接契約(入園決定・保育料徴収)となっています。直接契約では、園が子どもを選ぶことになるので、様々な困難を抱える子どもが排除されかねません。名張市は、保育児童については、これまで通り名張市が入所調整を行うことを3月議会で確認しました。

 保育とは、託児とは違います。保護者が働いている時間に、子どもを預かるだけのものではありません。乳幼児にとっての保育施設は、一時的に身を預ける施設ではなく「命」「生活そのもの」を預ける「居住施設」で食・衣・排泄・眠る・遊びをとおして「生きる力を育む」場所です。そして、人と人とのコミユニケーションで社会を学ぶ場所です。

 全国で、名張市でも保育所での事故が起きています。小さな子どもたちにとっては、ちょっとしたことでも命にかかわります。安全・安心の保育のためには、保育士の処遇改善がなにより必要です。国は保育士の給料引き上げの予算を付けたと言いますが、実際に保育士の給料が上がったという実感はないと聞いています。非正規率も解消されていません。保育士が安心して子どもたちと向き合い、働きがいを持てる環境整備を求めます。
 


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