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【16.11.22】汚水処理施設公共管理に伴う分担金・コミプラ撤去費用

市民に不誠実な財政運営を正すことを求める

議案第64号 平成27年度
名張市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、反対の立場で討論します。

名張市住宅団地における下水道の公共移管が進められています。その中で、
すでに建設されている中央処理区に接続する「公共下水道接続の受益者負担金」と、現在各団地に設置されている汚水処理施設を市が公共管理する「汚水処理施設公共管理に伴う分担金」と二通りあります。

平成27年度は、15年先にできるだろう南部処理区を前提とした、つつじヶ丘住宅団地の公共移管分担金が3億1千万円徴収されました。この分担金は、負担の公平性ということで、中央処理区と同様の負担金単価478円が用いられました。負担金単価の考え方は、市債で賄われた「公共下水道末端管渠整備費」公共下水道の建設費用総額の3分の1です。将来できるであろう南部処理区に用いられるものと、住民に説明しています。それに加え、つつじヶ丘住宅団地はコミプラ撤去費用を分担金に含み徴収されました。つつじヶ丘の住民のみなさんから徴収した分担金は、現在の維持管理費ではなく、将来南部処理区建設の時の管渠整備とコミプラ撤去に使うもののはずです。

27年度徴収した3億1千万円は下水道特別会計にいれられ、コミプラ撤去費用の一部6149万1千円は一般会計にいれられました。そして、現在の公共下水道運用に使われる財源である、一般会計からの繰入が2億6048万円余減額されています。
分担金は公共下水道建設費用に用いられるものであって、現在の維持管理等に使うものではないはずです。その財源となる住宅団地汚水処理施設使用料は、住民から3億円余が徴収されています。南部処理区にかかる分担金は、基金として持つことが必要です。H32年度には、下水道特別会計が企業会計になることが明らかにされました。南部処理区に係る、百合丘、南百合丘、春日丘住宅団地についても同様に、徴収した金額を基金枠で明確にすることを強く求めます。

受益が明らかになっていないのも関わらず、多額の負担が強いられていることで、分担金に納得できないとつつじヶ丘の住民による裁判は2件あり係争中です。他にも質問状の提出も続いています。市外にお住まいの地権者からの問い合わせも後を絶ちません。また、この先人口減少に伴い、南部処理区建設の必要性に対しても再考することもありうるような質疑もありました。
財源確保に先走り、住民に対して不誠実な姿勢は正さなければなりません。つつじヶ丘汚水処理場公共管理分担金の在り方を見直し、後に続く住宅団地の公共移管の協議を進めるにあたって、このようなことがないように求め、H27年度公共下水道特別会計に反対の討論とします。

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