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【16.11.22】H27年度決算反対討論(9月議会)

交付税が減ると、固定資産税が増税されましたが

議案第60号、平成27年度名張市一般会計歳入歳出決算の認定について
反対の立場で討論します。

H27年度の9月H26年度決算で、当初みこみより4億円の普通交付税の減額になり、財政調整基金や水道からの借り入れをしてようやっとしのいだが、H27年度はその財源もないということで、独自課税の固定資産税の増税が提案されました。市民から「名張躍進に逆行する」「説明不足だ」「納得いかない」など反対の声がある中、増税が決まりました。
企画財政部の試算では、固定資産税の評価替えなど市民税の減少で3億円。交付税も減額になり、H26年度9月補正後と比較して9億円の減少となると言っていましたがH27年度決算の結果は違いました。

H27年度市税の予算は、9,351,800,000円(93億5180万円)
決算はH27年度9,424,062,504円(94億2406万2504円)+72,262,504円     
H26年度9,559,840,925円 △135,778,421円 固定資産税の評価替があって
26年度決算より減っているが、27年度当初予算額より増えている。

地方交付税は当初予算でH27年度3,811,000,000円(38億1100万円)
決算H27年度4,117,579,000円(41億1757万9千円)+2億9091万3千円
普通交付税3,301,913,000円 特別交付税815,663,000円 
前年比+301,197,000円(3億119万7千円)+6,482,000円(648万2千円)  
26年度27年度決算額で比較して 計307,679,000円(3億767万9000円)
(震災復興交付税3000円)
地方消費税交付金も8%の増税に伴いH26年度比で5億4809万4千円増えています。

約9億円減収になって財源が足りないと言っていましたが、H27年度決算では約9億円みこみより増えているのが実態です。今議会のH28年度補正予算でも、当初より9181万7千円地方交付税が増額になり予算累計は40億7581万7千円になりました。増税の理由が崩れているではないですか。これらを踏まえて、5年後の固定資産税の見直しで、増税をやめる財政運営を求めます。

そして、市債についてですが、この間将来の負担を減らすために、市債の抑制が行われてきました。しかし、小中学校の耐震改修は児童・生徒の安全な教育環境を確保するために市債を組んでH27年度でやっと市内全ての耐震化が実現できました。H27年度は小中合わせて13億9140万円これまでと併せると約30億円です。この返済はこれから先20年間です。いつも通っている学校が安全にきれいになって、子ども達・保護者・地域のみなさんは安心しています。ところが、この地域の学校を小学校4校と中学校1校が廃校になる小中一貫統廃合が教育委員会から提案されました。財政が厳しくとも、子ども達を守ろうと教育予算で耐震化したのではないですか。また、提案されている桔梗高校跡の校舎を使うには、老朽化した校舎の改修が必要になります。市債を組まなければならず、将来負担が増えるではないですか。そんな事を市民は望んでいません。

学校が減り、児童・生徒数がへると交付税算定にも影響します。少子化・人口減少をくい止めるための子育て支援や若者定住に逆行します。
財源を確保し子ども達が安心して通える学校を守ることを求めます。そして、
全国でも三重県の中でも遅れている中学校給食の予算は一切なく、小中一貫教育へと先走っています。子育て世代の願いに応え、早期実施と地産地消で経済の好循環をつくること。子どもの貧困が深刻になる中、安心して治療ができるように、子ども・障害者・ひとり親の医療費窓口無料の実施を求めます。
また、「名張市は甲斐性がないので、市民のみなさんに頑張ってもらう」と住民の福祉を住民の助け合いに委ねるばかりです。「行政はお金がないなら知恵を出し、汗をかいて住民と共に頑張る」と姿勢を正すべきです。

全国に先駆けた施策を次々に手掛けるばかりでなく、市民の切実な願いに応え、名張躍進の前に、名張安定・安心を築くことを求めて、決算に反対の討論とします。



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