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【16.01.26】人と地域をつなぐ学校給食を

生産者と調理者と子どもをつなぐ食育,食を守り環境を守り農業をつなぐ

中学校給食の実施にむけて、検討委員会を設置しています。今年度中に答申を出していくとのことです。そこで、検討委員会の様子も聞きながら、教育の一環としての中学校給食、また地域の活性化にもつながる学校給食を求めて、12月議会で質問しました。その内容を報告します。

9月に中学校給食を考えるシンポジウムに参加しました。生産者パネラーの三重県農村アドバイザー杉浦さんの話しが心にしみました。杉浦さんは20年間梅ヶ丘小学校に野菜を納めてくれています。「子ども達が食べる物だから」と丹精込めて野菜を作っているその思いが伝わりました。生産者の思いと苦労を知り、食の大切さを学びました。子ども達のために力を尽くしてくれている給食に携わる多くの人がいます。人と人をつなぎ、人を育てるのが給食です。

小・中学校での食育の様子は?
A,生産者、米づくり
調理者、一緒に給食を食べる
保護者、年に1回の試食会

学校給食の目的・目標は
健康の保持や増進、食事の正しい理解や判断力を養う、社交性や共同の精神を培う、生命や自然の尊重、環境保全、勤労を重んずる態度、伝統的食文化の継承、食糧の生産や流通、消費への理解を深める。
健全に生きるための教育の一環で、地産地消、日本がもつ季節感、バランス、嗜好を考慮した魅力的、衛生的、栄養的なものとなっています。これらを実践する名張の学校給食を守り育てていきましょう。






子どもの貧困が深刻です

どの子も一人の人として、幸せを感じながら希望を持って人生を歩んでもらうために、子ども達にある困難を解決するために、力を尽くさなければなりません。「貧困の連鎖を断ち切る」この言葉がよく使われます。それは、教育の機会を与えることが施策として進められていますが、大切なことは、健康に生きるための生活への支援であり、その1番は食べること重要ではないでしょうか。


教育現場の課題

昼食検討委員会では熱心に中学校給食について議論がされています。アンケートも実施されました。その中で、先生方の声が「これ以上仕事を増やさないで、給食にすると大変」と意見が多くありました。教育委員会はこのことをどのように受け止めていますか?
義務教育における学校給食は教育の一環です。これができない現状があるということではないでしょうか?「先生が多忙で中学校給食ができない」学校現場の改善を求めます。
質の良い食事は子ども達の知力・徳・体力にもつながることは、皆さんご承知だと思います。落ち着いて学習し、確かな学力・体力・生きる力を養う生きた教材が給食という理念を深めていただきたいと思います。



市内にお金がまわるように

給食まで、大手チェーン店に任せることは止めましょう。例えば、亀山市のデリバリー、四日市の業者でつくって運んできています。試食見学に行きました。
昼食検討委員会も今度行かれるそうですね。温かく美味しく子どもが好きそうな献立で、喫食率を上げようと工夫がされていましたが、そこには亀山の郷土食はありません。食材も四日市の業者が調達しています。給食にかかるお金は市外へと流れています。雇用は各学校に給食専任者がひとりでした。

お隣の山添村では、年2回学校給食運営委員会を開き、実施状況を確認しているそうです。メンバーは各小中学校長、保育園長の代表、村議会議長、委員会委員長、保護者代表、納入業者代表、給食センター長、栄養士さんで会議をして試食もするそうです。地産地消の給食を大事にしているのですね。その野菜は給食にとどまらず、名張の団地にも販売に来られているそうです。高齢者はデイサービスに行くかわりに野菜をつくって元気になってきたそうです。

名張市の給食に係る費用は、維持管理、人件費、直営8小学校1億3千万円、
                  民間委託6小学校7千万円
食材費小学校全体2億1千万円(保護者負担月額4200円〜4300円)
名張市内での経済循環に。雇用と農業の後継者に必ず需要のある給食を生かしていきましょう。

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