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【15.07.14】伊賀南部環境衛生組合議会報告
第3者機関の検証と、随意契約以外の方法も必要
5月29日臨時議会が開かれ、約2億のクリーンセンターごみ処理施設改修工事請負契約の締結が提案されました。内容はこれまでの施設運営管理を委託している三機化工建設株式会社に随意契約をするものです。
クリーンセンターはH21年に稼働し、プラントの初期不良や故障がありました。また、労働災害も7年間で4件もおきています。臨時議会の前にも労働者の右腕骨折があり、原因究明と事故の再発防止を検討中でした。労基からの現場確認と勧告もまだされていない時点で、今回で4度目の労災で指名停止の可能性がありました。
本会議前の全員協議会で、伊賀市名張市双方の議員から質問や疑問が多く出ましたが納得のいかない答弁が繰り返されました。これをうけて、「事故の検証と対策を完全にしないままの随意契約は認められない。本会議での提案を取り消し組合議会で、再発防止・安全対策検討委員会の立ち上げを求める」動議をだしました。これに、2人の議員の賛同がありましたが、賛成少数で否決されました。
組合議会で現場確認し三機化工からの説明をうけましたが
6月23日には労基から勧告をうけ、名張市建設等資格停止措置に基づき、三機化工が1か月間の資格停止になっています。資格停止になる可能性があるにもかかわらず、問題のある企業に随意契約をしては、何のための資格停止なのでしょうか。自浄作用が働きません。労災は「ヒュウーマンエラー」やクリーンセンターの「離職率が80〜90%の時期もあった」との答弁があり、原因と対策を求めました。
6月17日、溶融飛灰中のダイオキシン濃度の基準越えがおきました。原因は未だはっきりしていません。その後6月30日にリサイクル施設破砕機内での爆発事故発生。
三機化工の雇用形態は、正社員1人、1年契約社員20人、派遣社員8人
4グループで3交代体制
クリーンセンターのプラント内に行き説明をうけました。6月でも40度近くになるとのことです。夏場はさらに過酷な環境になると聞きました。ガス化溶融炉の維持管理の難しさだけでなく、機器の点検やクリーン、部品の交換についても、専門的知識と技術を要するものではないでしょうか。
この間の労働災害は、機器の不具合の時におきています。クリーンセンターの正常・安定稼働と、安全な労働環境をつくることを求めます。
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