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【13.11.25】亀山市中学校給食、試食・見学報告
お母さんたちとデリバリー給食の見学に行ってきました
自校方式 小学校9校
給食センター 幼稚園1園、小学校2校、中学校1校
デリバリー給食 中学校2校
「デリバリー給食について」
献立の作成は市が行う。
給食の調理、配送、食器の回収・洗浄・保管は業者委託。
注文は別業者委託。
給食は桑名市のオーケーデリで調理され、ランチボックス(弁当箱)に入れられ配送される。学校到着まで1時間かかるが、飛行機の機内食に使われる保温ボックスで65度を保ち、温かいものは温かく届く。また、冷菜は冷やしたまま配送される。
献立は市の管理栄養士が、中学生の栄養バランスと嗜好等も考慮しながら作成している。A・Bランチ、2種類の献立から選択ができる。
食材は「亀山市中学校給食物資選定基準」に基づき、業者が仕入れをしている。全ての食材の仕入れ先が分かるシステムとなっている。米は三重県産、牛乳は低温殺菌牛乳を使用。冷凍食品や加工食品、調味料は産地確認と細菌検査結果の提出を求めている。生鮮食品(肉・野菜)調理委託業者が契約している納入業者からの仕入れ、産地の明記を求めている。必要に応じて、放射性物資に関する証明書の提出を求めている。
注文は予約制。給食費5000円をコンビニから振り込む前金制(振り込み手数料100円)。利用する日をインターネットまたは、マークシートをチェックし担任の先生に提出する。1食あたり250円。給食費の残高と注文した日の自己管理が必要。7日前の14時までキャンセルが可能。
利用率は、実施前のアンケートでは60%だったが、実際は30%から40%で推移している(24年度37.75%)。
<メリット>(亀山教育委員会の見解)
2種類の献立で選択ができる。準備と片付けの時間が短縮。初期投資が少ない。
<デメリット>
地場産の活用が難しい。自校方式では作っている人の顔が見えるがデリバリ―方式では見えず、給食を身近に感じにくい。
子どもたちにとって一番いいものを
デリバリ―給食は初期投資が少なく、早くに取り組めるため各自治体実施が進んでいますが、学校給食法に基づく教育の一環としての給食とはなりません。地産地消や給食を生きた教材としての食育も難しい実態もわかりました。昼食を用意することが困難な生徒に対しても、安心できる制度ではありません。亀山市でも自校方式が一番との思いがあり、より自校方式に近づけるための努力がされていましたが喫食率は30%〜40%にとどまっています。
経費に関しては、24年度予約注文システム賃借料約95万円、調理業務委託料約3300万円、配送業務委託料約58万円で、総委託料は48,493,916円。利用率70%〜80%になると予算がかさみ、厳しくなるとのことでした。
学校給食法に基づいた教育の一環としての中学校給食は自校方式が一番ということは、誰もが認識するものです。育ちざかりの中学生に、地元の農産物で美味しくて、人の温かさが伝わる、安心の学校給食の実現を皆さんと共に求めていきます。
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