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【11.07.06】三豊市のコミュニティバス視察報告

市内全域に走るコミバス

コニュニティバスの整備 H19年9月〜市内全域で実施
 コンセプトは、市民が自分の意志で自由に自分の望む場所に行けるように、市民の交通手段の確保と健康増進・いきがいづくりです。人に頼らず、自分の意志で高齢者が社会参加でき、元気に暮らすために、先手の福祉の一環との位置づけがされていました。

運行開始に至までの経緯
 4地域でそれぞれで運行されていたコミニュティバスを、合併後全市的な施策とするためプロジェクトチームが設置。バス利用者アンケート・まちづくり調査特別委員会・高校生通学調査・福祉タクシー利用状況調査を実施し、バス運行の準備をすすめられました。H19年7月5路線の運行を開始し9月には7路線の運行を開始。H20年4月路線一部修正を行い、以後1年ごとに路線修正をしています。現在12路線運行で、路線延長は247.2km、車輌は全14台で内訳は、60人のり1台(車椅子対応)・36人のり2台(車椅子対応)・29人のり8台・26人のり1台・14人のり2台。合併以前の行政バス7台をコミニュティバスにし、5台は新車で購入していました。
 車体には中学生のデザインで「みんながえがおになれるバス」のことばや虹や花・鳥などのかわいらしい絵が描かれています。



バス停数は329箇所・乗継バス停12箇所で、全路線料金は何処まで乗っても、乗り継いでも100円。通学は無料。従来の生活圏(病院・買い物)が隣接する市にあることをうけ、4路線は隣市と協議し許可を得て市外にも運行。

根拠法令(道路運送法)78条の自家用自動車有償運送によるコミニィティバス運行事業(特別交付税の対象)に基づいて路線・ダイヤ等の運行基準が定められています。

運行経費(H21年度 歳出)115,513,400円
 運行委託(市内8業者へ随意契約)84,006,300円
 バス停留所設置・撤去・時刻表張替業務 2,385,600円
 車内音声案内修正業務          628,425円
 燃料費              15,843,883円
 修繕費               9,148,647円
 役務費 (自動車保険等)      1,890,810円
 自動車重量税             749,700円
 JR構内旅客運送営業料         98,280円
 報償費                 16,000円

(歳入)115,513,400円
 使用料・回数券販売        29,497,570円
 地域生活路線運行費 県3分の1  13,532,000円
 広告料               826,000円
 一般財源             22,153,830円
 特別交付税            49,504,000円 

 それぞれの地域で運行されていたコミバスを市で統一し、運転のみ委託で運行は市で行い、市民の交通手段の確保と先手の福祉の一環と位置づけ、高齢者の生きがいと健康維持を果たしていました。合わせて小学生から高校生までの通学にも使われており、全世代に活用されています。
 2千万円の一般財源で全市的コミバスが運行され、市民の福祉の増進が図られている取り組みは、今後の名張市の交通手段を考えるにあたり非常に参考となりました。

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