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【11.01.25】12月議会報告 つづき

議案第96号名張市保育所条例の一部を改正する条例の制定について

 H15年の市政一新プログラムで、大規模園5園の民営化計画がだされ、1園のみが移管されましたが、その後はすすみませんでした。そこで、公立保育所の移管先条件を市内の学校法人から、社会福祉法人、市外の法人の参入まで広げました。そして、このままだと名張市が財政破綻するかのごとく言って、早期健全化計画が出され、その中で保育所の全園民営化が盛り込まれました。   
 H21年に出された全園民営化計画は、公立保育士の民間園への派遣が法的にできないこと、保育所の土地の移管ができないことから、わずか1年後に見直しがされました。全園民営化は変更となり、大規模園を含む8園を民営化し、残りの4園を公立として残すことになりました。
 これは、H15年からの市政一新プログラムで、なかなかできなかった大規模園5園を民営化という計画を、ここにきて達成させようとするものではないでしょうか。

 今年4月から4園の民営化に引き続き、H23年4月から新たに4園の民営化ということですが、この間の保育内容の検証はできているのでしょうか?今年移管した4園は、保育所運営が初めての社会福祉法人です。移管の遵守条件である、これまでの名張市の安心できる保育がしっかりと引き継げているのでしょうか?
30年ほど前に、大阪から名張に引っ越して来た方から聞いた話しです。
「名張に来て、公立保育所に入れることでとても喜んだ。しかし、名張市の保育内容が納得できなかった。そこで、保育士さん、保育園、行政に掛け合い、改善してもらった。今では、買い物などでその当事の保育士さんに会うと、あの時はお互いしんどかったね」と話すそうです。
 子どもを中心に保護者と一緒になって子どもの育ちを守るため、保育士は研修を重ねて名張市の安心できる保育を築いてきたのでしょう。
 この名張市の安心できる保育が守られているか、民営化後の1年を通しての検証もないまま、次の民営化に進んでいいのでしょうか?


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