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【08.08.23】第50回 自治体学校in大阪 (吹田メインシアター) 7月25日〜27日

創設の地である大阪吹田開催でした

一日目は全体会で、宮本憲一氏(元滋賀大学学長・元自治体問題研究所理事長)の「自治体学校の到達点に立って、持続可能な未来社会をつくろう」と記念講演がありました。「世界中でも公共サービスの低い日本で、地方分権と言いながらも、財源の保障がなく、地方自治が危機になっている。憲法を生活の中に取り入れ、実践していくことが持続可能な社会づくりの第一歩となる」と日本と世界の歴史と現状を示しながらの講演でした。
 次に、岡田知弘氏(自治体問題研究所理事)が「激動の世界と日本の地方自治」についての基調講演があり、構造改革とは何だったのかの分析と、こらから地域住民主権のうねりをつくるため、科学的に将来を見通すための学習と活動の必要性の話しでした。
 その後、リレートークで、若藤美鈴さん(愛媛・宇和島市立病院看護士)から、住民が地域医療の充実を願ってできた市立病院で、医師不足による病床削減、半強制的に退院させられた患者が亡くなるという現実に、職員・管理職も含め協力し、病院の存続を求める運動を住民とともに始めた話しがありました。赤字経営で公立病院の存続があやぶまれている中、地域医療を守るには、一病院や一単体、産別だけの問題とせず、地域の医療機関や地域全体、組合も政党も超えた住民要求で共同する必要性と、医療従事者として、地方の現状を中央に届け、住民とともに地域医療を守ため、努力されている姿に感動しました。
 それから、長野・阿智村村長の岡庭一雄氏から「集落を基礎にした地域再生と自律の村づくり」の報告がありました。国の制度が地方でつくりあげた自治の制度を壊している。50町会議で、国へ政策の転換を求める。地方だけではもたず、山村が崩壊すれば都市へ自然災害などが及ぶ。山・村を守るため、個々の集落の活性化が必要で、そのためには、住む人の生活設計と村の政策が一致しなければいけない。また、個を確立し行政が一緒になって考える。文化的に生きる住民が、国をつくりあげる主体となる。という話しに、共鳴しました。


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